2008年7月18日金曜日

外国語学習者の動機づけを高める3つの要因:全体家浮こうと個人差の観点から II

Deci and Ryan (2002) は開発的に動機づけられた行動であって、親密な他社によってその行動が促進されれば、結果としてその行動の価値を自らの中に内在化されることがあると指摘している。

Bandura (1997) などによって提唱されてきた「自己効力感 self-efficacy」という概念とも通じるものである。

有能感の認知をより望ましい方向へと改善する働きかけが、動機付けを高めるためには重要な役割を果たすと言える。

自律という概念は、日本などの社会的文脈には当てはまらないとする議論もある。Sheldon, Elliot, Kim, and Kasser (2001)では、あらゆる文化圏の構成員は自律支援的な経験をやりがいのあるものとして認知するが、集団主義的な文化圏の人々は他者との関係性が満たされていることに、より満足を感じる可能性があるとしている。文化的特異性に関係あるのもと考えられる。少なくても、日本独自の文化的/社会的/精神的風土をふまえた自律概念の構成も視野に入れるべきである。

森 友人 (2005).「外国語学習の動機付けを高める3つの要因:全体傾向と個人差の観点から」『JACET Bulletin』41, 37-50

Deci,E. L.,&Ryan, R. M. (Eds.) (2002) Handbook of self-determination research. Rochester, NY: University of Rochester Press.

2008年7月17日木曜日

外国語学習者の動機づけを高める3つの要因、自己決定理論に基づく大学生用英語学習動機づけ尺度

Amotivation- the state of lacking the intention to act – 行動を起こす意思・意欲の欠けている上体を示し、自分の力ではどうにもならないと自覚した時や、行動の価値を認められなくなったときに用いる状態。

External regulation- the least autonomous form of extrinsic motivation and includes the classic instance of being motivated to obtain rewards or avoid punshiments.-行動を起こさせる明らかな外的要因(賠償の約束や罰の  )により行動が起こる状態。
Introjected regulation?- involves an external regulation having been internalized but not, in a much deeper sense, truly accepted as one’s own.-外的要因に頼らず、行動を起こしている状態であるが、与えられた価値観を形式上でのみ受け入れ、罪や恥の意識から行動を起こしている状態であるため、行動と伴う迷い・葛藤・ストレスを伴う。
Identified regulation- a more self-determined form of extrinsic motivation , for it involves a conscious valuing of a behavioral goal or regulation, an acceptance of the behavior as personally important. -外的な価値観の受け入れがさらに進み、その重要性を個人が意識した状態であり、行動に伴う迷い・葛藤・ストレスは減少している。外的動機付けの内、もっとも事故決定レベルの高い状態
Integrated regulation- provides the basis for the most autonomous form of extrinsically motivated behavior.-行動の意味や価値が個人の価値観とともに完全に一体化し、アイデンティティと矛盾することなく、合った状態

Intrinsic motivation- 人が持つ高貴氏、、快楽心に従い、行動に伴う刺激・満足感・興奮・会館のためにその行動をとる状態を示す。

Self-Determination Theory; Deci & Ryan, 1985,2002)
自己決定理論-人間の動機付けの根源に商店を当てた動機づけ理論であり、そこでは人間が生得的に持っている成長への性向や生理的・心理的欲求が、まわりの社会文化的要因とどのように相互作用しながら発達、あるいは  するのかと言った問題が取り扱われる。
 学習者の動機づけが高まる前提条件として、3つの心理的欲求を想定している。
1. autonomy 自律性の欲求-自身の行動がより自己決定的であり、自己責任性を持ちたいという欲求
2. competence 有能性の欲求-行動をやり遂げる自身や自己の能力を 示する機会を持ちたいという欲求
3. relatedness 関係性の欲求-周りの人や社会と密接な関係を持ち、他者と友好的な連帯感を持ちたいという欲求

―――教室における英語学習場面では、学習者の有能性と関係性の認知が彼らを動機付ける上で重要な役割を果たしている可能性がある


林 日出男(2006)「自己決定理論に基づく大学生用英語学習動機づけ尺度の作成」『JATA Journal No.9』 117-128.
ひろ森 友人(2005). 「外国語学習の動機付けを高める3つの要因:全体傾向と個人差の観点から」.『JACET Bulletin』41, 37-50